ARASのある風景~ OMO(おも) by 星野リゾートが提供する「豊かな食体験」~

ARASのある風景~ OMO(おも) by 星野リゾートが提供する「豊かな食体験」~

ARASは、宿泊地での食体験をもっと楽しく、もっと豊かにサポートをする食器ブランドでありたいと考えております。

星野リゾート様が運営する「OMO(おも)」では、ARASのアイテムをご愛用いただいております。OMOとは、星野リゾートが運営する全く新しいスタイルの都市ホテルブランド。「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトに、街を楽しむという視点から、新しい宿泊体験をお届けしています。

今回は、ホテルにおけるARASの風景を。OMOが考える宿泊と食体験について、OMO by 星野リゾート京都エリア総支配人の唐澤武彦さんに、お話を聴かせていただきました。

OMO5京都祇園  by  星野リゾート」はl2021  11  5 日に開業。「OMO3京都東寺」「OMO5京都三条」に続き、京都では 3 軒目。八坂神社を中心とした門前町、花街ならではの華やかな街並みが広がる風景──祇園で暮らすような滞在を通して、街の芸術・文化をどっぷり楽しむ旅を提案している。

 

「テンションあがる『街ナカ』ホテル」

──OMOさんのコンセプトについてお聴かせください。

唐澤
我々、星野リゾートはこれまでに“リゾート”として海や山、温泉地など地方を中心に展開してきました。ただ、市場調査を続ける中で、都市部にも観光に訪れるお客様が多いことがわかりました。
都市部における宿泊はシティホテルやビジネスホテルが中心です。調査の結果として、複数の「ビジネスホテルに不足はないが、テンションはあがらない」という回答と出会いました。ならば、宿泊体験の中に“テンションがあがる”要素を盛り込んでみてはどうだろうと、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」というコンセプトが生まれました。
OMOブランドのはじまりは、そこにあります。

ゲストにとって不足はないが、そこには予想を上回るワクワクはない。そこに大きなヒントがありました。 OMOは、都市部の宿泊体験に、新しい可能性を提案する。 それが、他社との差別化につながり、オリジナリティとしてかがやきだす。

 唐澤
街全体を一つのリゾートと見立て、 “街”を存分に楽しんでいただく。お客様には、街へ出向いてたっぷりと観光していただき、その中で我々は宿泊をまかなう。 より豊かで、ディープな体験を味わっていただくために、街の魅力を紹介することに注力する。そうすることで、ここでしか味わえない体験を提供できます。
 OMO  ブランドの共通サービス「Go-KINJO」では、ホテルから徒歩圏内の“街”を熟知した「ご近所ガイド  OMOレンジャー」が旅のサポートをしてくれる。ガイドブックには載っていないタイムリーな情報を集めたり、実際にお客様をガイドツアーにお連れするサービスも。初めてその街に訪れた人でも、地元の人が普段楽しんでいるようなディープな体験を味わうことができます。

 

「ホテルの中だけでは終わらせない」

──OMOさんにとって理想的な食体験とは?

唐澤
お客様に地域の料理や食材を楽しんでいただくことが一番だと思っています。理想的な在り方としては、ホテルの中だけでは終わらせない体験を提供すること。もちろん、我々も地域の料理を提供しますが、やはりゲストのみなさまには街へ出歩いていただきたい。地域の店に足を運んでいただいたり、テイクアウトしてホテルで楽しんでいただくことも選択肢の一つ。カタチにこだわらず「食」の提供スタイルをたくさん提案できるほうが、よりテンションのあがる旅を楽しんでいただけるのではないでしょうか。 

ARASとの親和性

OMO5京都祇園では、ARASの器から小皿スロープ、中皿ウェーブ、マグカップ小、汁椀が採用された。カラーはピンクグレーとグレー、ホワイトの三色。唐澤さんは「“実”の部分と、コンセプトに共感した」と話してくれました。

 ──ARASを採用した理由についてお聴かせください。

唐澤
ARAS様の器は、丈夫で、壊れない。私自身、ホテル内のフレンチレストランを担当していた経験もありましたので、磁器やガラスの繊細な扱いを現場で体験しています。割れた器は捨てなければなりません。その都度、買っては割れ、買っては割れ…を繰り返してきました。それが経済を循環させる一部だったり 繊細な器を採用することが最適な食のシーンがあったりするので、 すべてが悪いわけではありません。

今回は一つの試みとして、丈夫で永く使える器をセレクトした。食洗器にかけても問題なく、オペレーション面でも扱いやすい。OMO5京都祇園では、客室内など我々の目の届かないところでお客様に使用していただくシーンがございます。また、平日は未就学のお子様が多いこともあります。そういう意味では、安全面は絶対的な要素です。

 OMOのスタイルには、エシカルな要素がデフォルトとして内含されている。歯ブラシのリサイクル(再資源化)、ペットボトルフリー(プラスチックごみを削減)、また「パジャマは本当に全員に据え置きで用意すべきか」と問い直すなど、サステナブルな取り組みが文化として息づいています。

唐澤
星野リゾートの原点は軽井沢にあります。温泉旅館からはじまり、ホテル運営会社として今年108年目、来年で109年目を迎えます。
時代が移ろいゆく中で、国内にも外資系のホテルが次々と参入しはじめ、我々は「持続性」という課題と向き合っております。サステナブルな思想は、この108年続けてきたものを、さらにもう100年続けてゆくことを考えたときに、必ず求められる要素です。エシカルな考え方はまだ一般的に周知されていませんが、おそらくこの3~5年でスタンダードになるでしょう。
そういう意味でも、ARAS様の掲げているサステナブルの思想に共鳴している部分は大いにあります。

オペレーションにおける機能性や安全性という「実」の部分、そして、サステナブルなコンセプト。そして、器のデザイン性。

 

「発信される」前提としての器

唐澤
ARAS様の器は、洗練されたデザインが魅力です。弊社もまた、エシカルな面だけでなく、デザイン性も大切にしています。かつ中性的な表情をしているため、和菓子にも洋菓子にも合う。あるいは、朝食のパンやサラダとも相性がいい。
 今はSNS時代ですので、見え方も重要です。宿泊いただくお客様がご自身のSNSに投稿する前提として、買ったものを並べ、カメラを向けたときに一定以上のデザイン性がなければ投稿するテンションに至りません。たとえば、和菓子屋さんで購入してきた和菓子を抹茶で楽しんでいただく*とき、器のデザイン性も一緒に楽しんで魅力的な写真を撮影してほしいと思っています。
*【祇園てくてく茶会】
ご近所には、魅力的な和菓子屋がたくさん。街で和菓子を購入したお客様へ、お抹茶のサービスも。おすすめの茶葉を茶臼で挽いて、自身で抹茶づくり。野点セットでお抹茶を楽しんでいただけます。

街の表情、そして、客室との調和

唐澤
客室は、赤・緑・青の3つのデザインタイプ*。京都祇園らしい和のデザインと調和するのが、ピンクグレーとグレーのカラーでした。ARAS様の食器は全国のOMOブランドで採用しておりますが、より都会的でモダンな建築のOMO7大阪やOMO5金沢片町、OMO5沖縄那覇では濃い色味のカラーが合うかもしれません。地域性や建築の雰囲気に合わせてセレクトしています。
マグカップは、コーヒーや紅茶、またはスープにも。大皿ウェーブは、大人数で宿泊する部屋が多いので、料理やパンを載せてゲストのみなさまでにぎやかにシェアしていただく際に。小皿スロープは、街で買ってきたケーキや和菓子などを。もちろん、シェアする際の取り皿としても便利です。
* 日本の伝統文様と色彩。赤は麻の葉模様に銀朱・緋・ 桜の色、緑は籠目模様に鶸・苔・裏 柳の色、青は青海波模様に瑠璃紺・千草・勿忘草の色などを組み合わせます。

軽やかさと、カジュアルさと、提案の数

OMO5京都祇園がおすすめしているのは、二泊三日の旅行プラン。一日目の夕食は、街へ出ておばんざいなどの「京都らしい食」を楽しむ。前日に、和食を存分に味わっていれば、おへやベーカリーセット*で朝食はパンを。焼き上がったパンの香りで目覚める芳醇な朝。

二日目は散策して街を観光。京都は神社仏閣が多く、見どころが盛りだくさん。歩き疲れた夜は「部屋で落ち着いて食べよう」という選択肢もあります。

用意しているのは、祇園の老舗仕出し料理店の松花堂弁当、または京寿司の盛り合わせ、あるいは坂本龍馬が愛したと言われる鶏の水炊き。おもてなしの心を大切にする京都は、仕出し文化が醸成しています。どの店もホテルの近隣にあり、客室まで届けてくれます。部屋でくつろぎながら祇園ぐらしを楽しむ時間。

三日目の朝食は、手毬寿司。連泊される方には「今の京都」を盛り込んだり、「祇園ぐらし」を盛り込んでみたり。アクセントとして異なる楽しみを。

*【おへやベーカリーセット】
京都はパンの消費量がトップクラス(支出金額 3 位、購入数量 4 位)。そこから「お客様にお部屋で焼いていただこう」という発想に。客室で焼き立てパンを楽しむホームベーカリー付きの朝食セットをご用意。OMO5京都祇園だけの特別なもてなし。〈1,000 円(税込)〉

──OMOの考える「豊かな食の体験」とは?

唐澤
型にはまった形式はなく、さまざまな食体験を味わえることがOMOというブランドにとっての理想的なカタチなのではないかと考えています。さまざまな状況によって自由に食体験を選んでいただけること。それは都市観光だから可能であるともいえます。

温泉旅館では、温泉を楽しんでもらい、料理を食べてゆっくりと過ごしていただくというのが一つのパッケージになります。都市部の場合は「テンションがあがる」というコンセプト通り、癒しとは違ったアクティブな楽しみ方を味わっていただけます。

これからの想い

──最後に、これからのOMOについてお聴かせください。

唐澤
OMOブランドがスタートしてまだ5年目。まだこれから認知度を高めてゆくフェーズだと考えています。並行して、「テンションがあがるとは」について一つひとつ議論を重ねながら、アクティビティもより精度を上げてゆく。
そして、近い将来、エシカルな思想が世の中に理解されるときが訪れる。そこにフィットしたとき、OMO自体の価値が高まり、理解がより深まるのではないかと思っています。
今は種蒔きの状態ですが、未来には花ひらく。ホテルブランドとして存在感を出していくことができればと思います。

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今回ご紹介した「OMO5京都祇園」に加え、その他OMO各施設、OMO7大阪・OMO5沖縄那覇・OMO5金沢片町でもARASをご愛用いただいております。今後もARASはお客様の日常から、少し特別な日まで、食体験を豊かにするサポートをし続けていきたいと考えております。

飲食店などBtoBのみなさまにおきましても、一緒にお客様の体験を考えながら、食体験の提案をさせていただきたいと考えております。業務用もございますので、ご希望の方はお問合せくださいませ。

OMO by 星野リゾート ブランドサイト:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/omo/

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